前の記事では残高表と損益表のやくわりとはたらきについて簡単にご紹介しました。
今回は”残高表”についてさらに詳しくご紹介します。
残高表のやくわり
前回、残高表は”月末時点の今あるお金”を示すということをご紹介しました。
残高表は”月末時点の今あるお金”を示します。

残高表の項目にはどのようなものがあるか、具体的にご紹介します。
残高表の項目
資産とは
残高表の項目は”今あるお金”=つまり”現金”と”現金に近いもの”を記入します。
これらをまとめて”資産”とグループにします。
資産には次のようなものがあります。
残高表には資産を記入する。
- 財布にある現金
- タンス預金
- 銀行預貯金
- 電子マネー
- 商品券
- メジャーなポイント(楽天P、LINE残高、メルペイなど)
- その他金銭的な価値があり価格が安定しているもの
これらが残高表で記録したい項目です。

なるほど!
一般的に資産というと他にもありますが、価値が不安定なものは残高表には記載しない方が良いと思います。
これらは現金と合わせて考えてしまうとややこしいので、ひとまず家計簿からは除いて考えましょう。
- マイル
- マイナーなポイント(ポイントサイトなど)
- 割引クーポン
- デポジット(Suica預け金など)
価値が不安定なものは、自分の生活に強い関係がない場合は、最初から記録する必要はありません。
- 株、債券、投資信託など
- 貯蓄性の生命保険
- 不動産(土地、建物など)
- 貴金属
- 絵画、骨董品など
有価証券と実物資産は重要な資産ですが、やはり価格が動くので家計簿とは別管理にしましょう。
特に有価証券は家計簿とは別にリアルタイムに把握する仕組みを別途設けましょう。
自分にあった資産項目を考える
あなたの残高表の資産項目としてどんなものがあるか具体的に書き出してみましょう。
実際に現金や商品券などは実際にテーブルの上に並べて考えるとわかりやすいです。
預貯金は銀行名ごとにわけた方がわかりやすいですが、電子マネーやポイントはわけてもひとまとめにしてどちらでも大丈夫です。
あなたの資産項目を書き出してみましょう。
区分 | 項目 | 金額 |
資産 | 現金 | 10 |
資産 | A銀行 | 100 |
資産 | Suica | 20 |
資産 | 楽天ポイント | 50 |

できました!

OK!次は負債を見ていこう!
負債とは

負債ってなに?
残高表には資産とセットで”負債”も記入します。
負債とは、将来お金を払うことが決まっているもののことです。
具体的には次のような項目です。
残高表には負債も記入する。
- クレジットカードのリボ払い残額
- クレジットカードの通常未払い額
- 住宅ローン残額
- 自動車ローン残額
- 奨学金残額
- その他借入金残額
基本的には、①のクレジットカード支払い予定額を記入することになります。
②の借入金については、把握しておくことは必要ですが、月々のやりくりでコントロールできないので、家計簿に無理に記入する必要はなと思います。
別の表を作って記録していくようにすれば十分でしょう。
負債にも他に項目があります。
記入するのは上記で示したすでにサービスを受けていて、かつ金額が確定しているものだけです。
それ以外のものは残高表には記載しない方が良いと思います。
これらは現金と合わせて考えてしまうとややこしいので、ひとまず家計簿からは除いて考えましょう。
- 大学生の卒業までの授業料(将来払う可能性は高いがまだサービスを受けていないので記入しない。)
- 賃貸住宅の退去費用(すでにサービスは受けていて、将来払う可能性は高いが、金額が確定していないので記入しない。)

とりあえず記入しないものはおぼえなくていいや
自分にあった負債項目を考える
あなたの負債項目も具体的に書き出してみましょう。
借入金がある場合残高表は、別表として記録していくかどうか決めておきましょう。
あなたの負債項目を書き出してみましょう。
区分 | 項目 | 金額 |
負債 | X社クレジットカード | 10 |

こんなかんじかな。

OK!いい感じ!
残高表を完成させる
それでは資産項目と負債項目を一覧にしてみましょう。
そして差額を計算して”純資産”とします。

これであなたの残高表が完成です。

お疲れ様!毎月この表を更新することになるよ!
まとめ
今回は残高表の役割と資産負債などの項目についてご紹介しました。
こちらも少し専門的な用語が多いですが、わからないものはどんどん飛ばして最初はイメージだけつかめれば良いと思います。
損益表についてはこちらでご紹介してますので良ければご覧ください。
それでは引き続き一緒にがんばりましょう!
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