
うまく作れないよ

たった一つのコツをマスターすればすぐ作れるよ!
箱ひげ図のススメ
こんにちは。サメハダです。
みなさん、エクセルのグラフ機能って使っていますか?
私は仕事でも家計簿でも良く使います。
棒グラフや折れ線グラフなど基本的なものから、バブルチャートや3Dのものなど多種多様なグラフがあらかじめ用意されていてとても便利なんですよね。
ただ、直感的に作れるグラフもあれば、どうやって作るのかチンプンカンプンなグラフもあるのがネックです。
調べる気力が湧かずあきらめてしまうことしまうたびたびです。

なんか調べるのめんどくせーな
でもちょっと待ってください。
簡単にマスターできて超便利なコスパの良いグラフがあります。
それが箱ひげ図です。
仕事はもちろん、家計簿の分析にかなり効果的なのでぜひとも使い方を覚えちゃってください。
箱ひげグラフの作り方
早速作り方を5手順でご紹介します。
②ドラッグして選択する。

④「統計グラフの挿入」を選択する
⑤「箱ひげ図」を選択する。



縦に並べるのがポイントだね!
そもそも箱ひげ図とは
箱ひげ図はデータの”散らばり”を表すのに使うグラフです。


なんか線がいっぱいで拒絶反応が・・・
家計簿に使うだけであれば、細かいことは覚えなくて良いので最低限これだけでもイメージできていれば良いと思います。
- ”箱”の中にデータ数の半分(1/2)が入る。
- それぞれの”ひげ”に残りの半分のさらに半分ずつ(1/4ずつ)が入る
- ×印は平均値

わかったとは言わないけどまぁOKよ。先へ進めてちょうだい。
箱ひげ図は圧倒的に見やすい
くり返しますが、家計簿の分析には箱ひげ図をオススメします。
その理由は箱ひげ図は年間集計と相性が良く、圧倒的に見やすいからです。
他のグラフと比べてどのくらいわかりやすいか、毎度おなじみの総務省統計局の家計調査の数値を使って作成した3つのグラフを見てみましょう。

折れ線グラフの場合



棒グラフの場合


あ。もう結構です。はい。
箱ひげグラフの場合


まあまあ見やすいわね!
はい、これが私のオススメする年間集計を箱ひげ図で作成したものです。
グラフからだいたい次のようなことがわかります。
箱ひげ図を分析する
さきほどのグラフを簡単に分析してみます。

- 支出が最も多いのは”食費”で約8万円
- 支出が最も少ないのは”被服及び履物”で約1万円
- 箱が最も大きく毎月のバラツキが大きいのは”光熱・水道”で約2万円弱~3万円弱
- ひげが最も長く毎月のバラツキが大きいのは”交通・通信”で約3万5千円~5万円弱
- ”教育費”と”その他消費支出”に外れ値がある。

外れ値も確認しておこう!
外れ値にカーソルを合わせるとどのデータか確認できるよ。


”教育費”の外れ値19,278円は4月の支出。これは入学式が関係してそうだね。
”その他の消費支出”の外れ値58,048円は1月の支出。ちなみに2番目に大きいのは12月の支出で54,189円。これらは年末年始が関係してそうだね。
箱ひげ図雑学
いまどきの中高生は箱ひげ図を習っている
箱ひげ図は日常で目にする機会はほとんどないため、これまで馴染みがなかった方が多いかもしれません。
しかし、2012年度に改訂された新学習指導要領において「四分位範囲」や「箱ひげ図」は「高校数学Ⅰ」の学習範囲となりました。
もうすでに世に出ている新社会人の多くが箱ひげ図を習った世代ということになりますね。
そしてさらに、2021年度から実施の次期学習指導要領においては、統計分野の内容が強化された結果、これらが「中学2年」のカリキュラムに移ることが予定されています。
若い世代に負けないためにも、これを機会に知っていただければうれしいです。
ローソク足と混同しないで

箱ひげ図と似た形のグラフに”ロウソク足チャート”があります。
これは、初値、終値、高値、安値を値動きを時系列に沿って表示したもので、箱ひげ図とは別物です。
だいたい青色と赤色で表示されることが多いです。
グラフの横軸が年や日の時間軸であればロウソク足チャートなので気を付けてくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は箱ひげ図の作り方をご紹介しました。
年間集計に関しては棒グラフや折れ線グラフよりも見やすいことがあるので、是非用途に応じて使い分けてくださいね。
細かい各種設定については割愛しましたが機会があればご紹介したいと思います。
それでは引き続き一緒にがんばりましょう!

がんばろー!
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