【1ドル幅/2ドル幅で検証】自動売買の理想的な相場

こんにちは。サメハダです。

みなさん、トライオートETFをやっていると毎日、確定利益と相場が気になりますよね。

「下がると買いポジが増え、評価損が大きくなる。」「上がると確定利益が増えるけど玉がなくなる」いったんどっちに動くのが良いんだ?と疑問に思ったことはありませんか?

今回は、簡単なモデルからトライオートの理想的な相場について考察したいと思います。

トライオートETF買いポジションの理想的な相場とは

結論からお伝えすると、このような「いったん下がってから上がる」という相場のとき、最も自動売買の威力が発揮されると考えられます。

スマイルマークのような相場が理想的です!
クマちゃん
クマちゃん

これが一番利益が出る相場なの?

サメハダ
サメハダ

実は一番利益がでるのは”トコトン上昇する相場”です。

なぜスマイルマークが良いか説明するね!

簡便なモデルを使って確認しよう

①価格推移をモデル化する

1つの期間における価格の動きを「上昇」「横ばい」「下落」の3パターンと考えます。

②期間をモデル化する

そしてこれを2期間分考えます。

考えられる経路(パス)と価格

考えられる経路(以下「パス」と呼びます)は3×3の9通りあります。

さらに上昇幅と下落幅を同水準とし、仮に5ドルとします。

このように9個のパスが描けます。
2期間の期末時点(t=2)の価格は10ドル、5ドル、0ドル、▲5ドル、▲10ドルの5通りです。

この値動きについてトラップを仕掛けて利益を計算してみます。

利益を計算してみよう

10ドルから▲10ドルまで1ドル毎に21本のトラップを仕掛けることを考えます。

この時の利益額を計算してみましょう。なおスプレッド等は無視します。

利益確定幅が1ドルの場合

例として、パス3(0ドル→5ドル→0ドル)の値動きの場合を考えます。

利益確定幅が1ドルの場合は、図のように確定利益が5ドル、評価損益が▲15ドル。合計損益が▲10ドルとなります。

パス3の場合は合計損益▲10ドル
かめ君
かめ君

他のパスは結果だけ示すよ!良かったら自分でも計算してみてね!

全経路の合計損益はこのような結果となります。

1~9までのパスのうち利益でているのは、Path1,2,4,7の4つです。

t=2の時点で価格が0となるのはPath3,5,7。それぞれ合計利益が異なります。これも興味深いですね。

最も良い相場を考える

さて、1~9のパスの中で最も合計利益が大きい経路はPath1でしたが、Path1が最も良い相場なのでしょうか?

良し悪しを判断する為に現物投資との比較をおこなってみましょう。

現物資産との比較

t=0の時点で現物資産を1口購入した場合の損益と、トライオートの損益との差は次のとおりです。

現物の口数をどう考えるか
  • 今回のトラップは1ドル毎に仕掛けており、利確幅も1ドルです。上昇相場では1ドル上がる毎に次々と買いと売りが決済されるため最大で1単位のポジションしか持ちません。そのため現物はt=0の時点で1口(1ドル)分購入したと考えます。
  • 実際、トライオートでは証拠金を21本分(21口分)積んでいるはずなので、トライオートにかなり有利な設定です。
  • 下落時に関しては逆で、トライオートでは1口よりも多くのポジションを持つことになり、現物の口数も同数で比較する必要がありかもしれませんが、損失と損失の少ない方を比べることは今回の趣旨に合わないので敢えて割愛しています。
まん太
まん太

Path7だけ現物を上回っている?!

はい。Path7だけ現物を上回って利益を上げています。

「一度下がって、それから同額分だけ上がる」ことで現物が損益ゼロなのに対し、自動売買は利益を上げることができます。

ポイント

1ドル幅では、Path7(下がって上がる)が現物を上回る唯一の相場。

利益確定幅が2ドルの場合

同様に利確幅が2ドルの場合における、合計損益と現物の損益を比較します。

フグっち
フグっち

一気に結果をみるぜ!

またまた現物の口数をどう考えるか
  • 今回のトラップは1ドル毎に仕掛けており、利確幅は2ドルです。上昇相場では最大で2単位のポジションを持ちます。1ドルの資産と同様に、トライオートは神がかり的な資金効率で運用すると仮定し、現物はt=0の時点で2口(2ドル)分購入したと考えて試算しました。
  • 1ドル同様トライオートに有利な仮定です。
まん太
まん太

2ドル幅のときもPath7だけ現物を上回っているね!

ポイント

2ドル幅でも、Path7(下がって上がる)が現物を上回る唯一の相場。

結論と考察

自動売買の特徴

1ドル幅と2ドル幅における試算において、Path7(下がって上がる)が現物を上回る利益を上げることがわかりました。

それもそのはずで、現物は期初と期末の価格が変わらなければ途中の動きに関わらず損益は発生しません。

一方、トライオートは、「無限ナンピン」によって確定利益を積み重ねており、最終的に評価損益もゼロで終了しています。

「下がって上がる」相場を繰り返すことでトライートでは現物以上の利益が得られます。

「上がって下がる」(Path3)と似ていますが、損益が変わってくるのが興味深いところです。

”とにかく上昇局面”は何がダメなのか

現物保有が羨ましく感じる

相場がとにかく上昇する局面だった場合、トライオートETFでは年利換算で数十パーセントの爆益が派生します。ただし、現物はそれを上回る異次元のリターンになります。

トライオートの利益に喜びながらも、こころの片隅で現物を羨ましがる気持ちが生まれます。これは精神衛生上良くない状態です。

トラップや証拠金の管理が難化する

また、価格があがることで、トラップのレンジから外れます。基準価格が大きくなると設定するレンジや証拠金の管理がどんどん難しくなります。

トライオートの利用者はコツコツと確定利益を積み上げることに期待するユーザーが多いと思います。トコトン爆益を期待するよりは、程よい管理で程よい利益を生み出すレンジ相場を望んでいる方が多いのではないでしょうか。(程よいと言っても他の投資と比べてリターンはかなり大きいですが。)

自動売買に何を期待するか

”最適”な相場とは人によって考え方が異なります。

管理しやすいレンジ相場をが最適であり理想的と考えるか。

または、最大の利益を生み出す上昇相場が、最適であり理想的と考えるか。

自動売買に何を期待するかは人それぞれですが、現物保有との比較は避けては通れない問題だと思います

フグっち
フグっち

僕は下がって上がるに期待しよう!

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、自動売買に理想的なレンジというテーマで、簡単なモデルを例に考察しました。

スマイルマークの相場が理想的と考えましたが皆さんはいかがでしょうか。

他の考え方やヒントがあればぜひ教えてください。

今回は以上です。ではまた!

かめ君
かめ君

またね!

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