【トライオートETF】4銘柄のボラ比較!TQQQ、SSO、FAS、日経レバ

こんにちは。サメハダです。

トライオートETFのTQQQ新規取引停止の連絡を受けて一夜明けました。

一時大騒ぎとなったSNSも落ち着きを取り戻した印象です。

引き続き、万が一TQQQの継続取引ができなくなった場合も見越して、他の銘柄の分析も進めておきたいと思います。

今回は、ナストリ、金融株トリプル、S&P500ダブル、日経レバの4種のボラティリティ分析ということで、まずは高低差総推移を比較します。結果からパフォーマンスの期待できる次善策を模索したいと思います。

かめ君
かめ君

4銘柄のボラ分析の足掛かりだね!

結論

例によって結論からお伝えします。過去10年における4銘柄それぞれの高低差と総推移を集計しました。

内容をご説明します。

集計対象

トライオートETFの取扱銘柄は26種類あり、米国のレバレッジ物はTQQQ、FAS、SSOの3銘柄です。今回はそれに日経レバ(1570)を追加した4銘柄で比較を行います。

比較対象
  • ナスダック100トリプル(TQQQ)
  • S&P500ダブル(SSO)
  • 金融株トリプル(FAS)
  • 日経レバ(1570)

データと集計方法

データの出所

データの出所は今回もInvesting.comさんです。本当に毎回お世話になっております。どうもありがとうございます。

集計方法

集計対象期間

集計対象期間は2011年1月から直近10年余りとしました。ただし、日経レバのみデータ不足で2012年4月からです。不足している期間の影響については問題ないレベルかと思います。

1年ごとの高低差と総推移を集計します。

高低差

高低差とは期間内の最高値と最安値の差のことです。これが小さいと価格は恒常的に安定していると見なせます。

高低差

1年間における最高値-最安値

総推移

総推移とは1年間の値動きの総合計です。今回は日足の最高値と最安値の差を1年間で合計しました。

高低差と総推移についてはマネースクエアのトラリピでも紹介されている考え方です。

トラリピ新通貨ペア紹介より
総推移

1年間における日足の高値と安値の差の合計

タコさん
タコさん

前提はOK。結果を見ましょう!

なお、10年で価格が大きく変わるため、高低差も総推移も年初終値ベースの割合を使っています。

集計結果

高低差と総推移(個別)

各銘柄個別の価格の時系列チャート・高低差・総推移は次の通りです。まとめて一気にお見せします。

1570(日経レバ)

FAS(金融株トリプル)

SSO(S&P500ダブル)

TQQQ(ナスダック100トリプル)

個別データの考察は重要性が低いため割愛します。

高低差と総推移(散布図)

それぞれの高低差と総推移を散布図にします。横軸が高低差、縦軸が総推移です。

直近11年の価格差と総推移
結果と考察
  • 全体的に高低差が高いと総推移も高い傾向がある。
  • ボラタイルな順に、TQQQ>FAS>SSOであり、日経レバは外れ値が一つ見られるが概ねSSOを同程度。
  • 高低差と総推移の2つの軸において特徴的な差はほとんど無いように見える(上手な見える化を目指し統計ソフトでの楕円描画もやりかけましたが、おそらく有意な差はないと考えて中断しました。)

高低差と総推移の比較

トラリピでは、「総推移÷高低差」の割合が最も高い通貨ペアが自動売買向きとしています。念のためこちらの指標も確認します。一応FXの自動売買の場合はこの指標は高い方が有利とされています。

トラリピ新通貨ペア紹介より
考察
  • 最低が6、最高が21くらいで時期によってマチマチですね。
  • 1570の水準がやや低いようですが、FAS、SSO、TQQQと有意な差があるとは思えません。
  • この指標はあくまで、為替の自動売買向きかどうかの指標であり、必ずしもETFには向かない気がします。いかがでしょうか。

高低差よりも総推移が重要か

上昇が期待される米国株とレンジ相場が期待される為替では考え方が違うということがわかりました。

いろいろ調べた結果、またマネースクエアのNYダウトラリピ戦略のページに参考になりそうな情報がありました。

はい、トラリピ君もしっかり言っています。

高低差よりも総推移が狙い目」とのことです。狙い目ということで必ずしもセオリーというわけではない気もしますが、高低差はいったん度外視してみましょう。

散布図をわかりやすいように直近の5年に絞るとこんな感じです。

直近5年の価格差と総推移

縦軸の総推移だけに着目すると、大きい順に「TQQQ>FAS>SSO>日経レバ」となります。年度によって差はありそうです。

SSOよりもFASの総推移が高いことで、今後のトライオートの戦略にFASを絡めた戦略の重要度が増してきそうです。

改めて考察
  • 高低差よりも総推移が狙い目。総推移がTQQQの次に高いのはFAS
  • ナスダック100指数は金融セクターを除いているため、FASとの補間関係が成り立つが、S&P500は金融株を含むため、補間関係が成り立たない可能性がある(相関が強まる)。
  • そもそもいくら総推移が高いからと言っても業種を限定することにリスクを感じる。
  • 「ナスダック100だって業種をテックに限定しているじゃん」と突っ込まれるかもしれないが、GAFAMは成長性が高く、市場の期待値が極めて高いという特殊な例外かもしれない。
  • 仮にTQQQの変わりにSSOを主軸に運用したとき、FASも同時に運用するかはファンダメンタルズに基づく判断が先行する可能性がある。

総括

  • 4資産の総推移と高低差に特徴的な差は見られないものと考察。
  • 価格差は度外視し、総推移だけで比較すると、大きい順にTQQQ>FAS>SSO>日経レバ。
  • ナストリは金融セクターを含まないが、S&P500は金融セクターを含む。セット運用は相関の違いを考慮する。
  • FASを採用するかは金融セクターへの投資をどう考えるか。個人の考えによるところが大きいかもしれない。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、4資産のボラ分析ということでは、まずは高低差と総推移の比較を行いました。

FASがレバレッジ3倍なのはありがたいですが、金融セクターへの投資は今後どうなんでしょう。

相変わらずおあつらえ向きな分析結果が出ませんが、これも現実なのでしょう。

またトラリピ君の意見は参考にしたいのでマネースクエアさんのサイトはもっと読み込んでみようと思いました。

今回の情報が皆様の投資判断に少しでも役立てば嬉しく思います。

以上です。ではまた!

まん太
まん太

最後まで読んでくれてありがとうございます!

トライオートETF

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